山本周五郎「花匂う」作品の魅力にせまる、雑感その2

山本周五郎作「花匂う」の解説動画を YouTubeにアップ致しました。

何度も作り直して行くうちに、 最初は入れない予定だった内容も盛り込んでしまいました。 今回の雑感はもう少し違った視点で書いてみたいと思います。

今回の作品は15年 あまりにわたる年月が、一時間十分程の 作品 として描かれています。

ですから 話の展開が速く、あまりに詳細な叙述は少ない印象でした。 出来事を連ねていくなかで、主人公たちの心情が言葉で直接に、また仕草などで間接に表現されて行きます。 そして キーワードとなる 「おたの棘を抜いてくださるのね」 という言葉で最初と最後を締めくくり、全体の構成が きっちりしている印象がありました。

二人の結婚の障害となっていた問題も友人の 竹富半兵衛の働きで解決し、知らされていなかった隠し子が、夫の亡くなったことで明るみに出てくる、そして実子のない多津が婚家を去る、というのも自然な展開です。」「腑に落ちない」という所はなく、無理なく登場人物に寄り添いながら、その心情を味わうことのできた作品かと思います。

以前読んだ「法師川八景」では、締め切りに追われて、推敲する間がなかった、失敗作だと周五郎本人が言っていましたが(編集担当の木村久邇典氏による)、確かに、ある時期はそのような調子で書いていたそうです。でもその後、それを改め、ジックリ書くようにしたそうです(どこに書かれていたか忘れました)

この作品はジックリ練って書いた様がうかがわれます。その分感動も大きいものでした。

動画作成のウラ話です。

YouTube は「動画投稿サイト」なので、画面をしっかり動かさないといけません。したがって、スライドを何枚も、何枚も、何枚・・・も作り、動画に仕上げていくのです。それは楽しくもありますが、途中でトホホの時もありました。

ありがとうございました。

山本周五郎「花匂う」作品の魅力にせまる、雑感その2” に対して2件のコメントがあります。

  1. 井澤忠次(tad esan) より:

    ユーチューブにアップすることの大変さは我々受け身のユーザーにとって無縁と決め込まず、貴重な体験をする思いで真摯に活用させていただきます。
     常日頃、数冊の本を少しずつ読み重ねて行くという読書形態を実践していますが、これはまさに自由気ままなものであり、それに比べると、一話をきっちり完結される朗読の労力は想像を絶するものと言えます。完成度の高いものであればなおさらですね。
     それに加えて「動画を」ということになれば、本当に「トホホ・・・」となる心情が思わず吐露されるところでしょうね。
     期待値が大きい私どもにとっては、長く続けていただくことが最大の望みです。聴き返しに耐え得る作品ばかりですので、寡作でも是非長くとの思いです。そのうえでホームページも有り難いものと理解し利用させていただきます。 

    1. MMC SUKOYAKA より:

      井澤忠次(tad esan)様
      動画作成の労力を評価いただき、ありがとうございました。基本的には楽しんでやっているのですが、綿密にやろうと思うと・・・のこともあります。井澤様は読書を日常的になさるとのこと。やはりそういう習慣がある方は、耳で聴いていただいても理解が深く、また楽しみも大きいのではないでしょうか。自分の動画制作や音声のみの朗読はもうしばらく続けたいと思っています。心の健康と身体の健康にとても良いようです。ありがとうございました。

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